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スロンノン®HI注ヘパリン起因性血小板減少症(HIT:heparin-induced thrombocytopenia)


HITは、発症頻度は極めて低いですが、ヘパリンが投与される全ての患者さんに発現しうる重大なヘパリンの副作用で、致死性の血栓塞栓症を合併する恐れがあります。

HIT患者における血栓症発症率(海外データ)

Warkentin T.E. et al:Am. J. Med. 101, 502-507, 1996 Translated with permission from Am. J. Med.
Copyright 1996 Excerpta Medica.

ヘパリン自体の物理生物的特性(非免疫機序)による一過性の血小板減少を招くI型と、投与したヘパリンと血小板第4因子の複合体に対する自己抗体(HIT 抗体)が産生されてしまい、その抗体の作用により血小板減少や動脈や静脈の血管を閉塞させる血栓症に至るII型があります。最近の知見では、I型は臨床的 な意義をほとんど持たないために、HITという用語は、II型を意味するものとして用いられています。

  HIT I型 HIT II型
発症 ヘパリン投与2~3日後 ヘパリン投与5~10日後
機序 非免疫的機序 ヘパリン依存性抗体の出現
(主にヘパリン・PF4複合体抗体)
血小板数 10~20%の減少 50%以下または10万/μL以下に減少
合併症 動静脈血栓(心、脳、下肢、肺)
頻度 約10% 0.5~5%
経過 ヘパリン継続可、自然に回復 ヘパリンの中止で回復
治療 不要、基礎疾患によりII型に準ずる対応が必要 代替薬による抗凝固療法の継続

Chong B.H.:Blood Rev.2,108-114,1988 目で見るHIT 第三版より


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